帰国子女の進路と受験・編入対策

近年の受験問題は、すばやい理解力・柔軟な思考力・的確な表現力などさまざまな能力が試されるようになってきています。つまり、これまでのような暗記一辺倒、公式丸覚えのような詰め込み学習では全くダメで、総合的な真の学力・体力・気力を身につけ、生きる力をつける教育が望まれています。日本の受験事情をふまえた上で、帰国子女の受験情報と脳科学教育についてご紹介します。
編入の現状
小・中学生は義務教育段階ですので、帰国して転入手続きさえすれば、学区内の公立小・中学校に編入できます。さらに帰国生受け入れ特別措置を用意している学校なら、比較的スムーズにとけ込むことができるでしょう。私立の小・中学校でも、国際学級や帰国生学級を設けている学校があります。また欠員のある場合のみ編入を受け入れる学校、帰国子女のみ受け付ける学校、定期的に受け付ける学校もあります。志望校を絞り込んだ時点で直接学校に問い合わせてみるとよいでしょう。編入試験がある学校を受験する場合は、その学校の教科書・副教材・進度・学校のテストといった内容を調べて、その学校の生徒と同レベルまで学力を引き上げておく努力が必要です。
帰国生の入試『中学』編
首都圏における今年度の中学受験者は4人に1人という戦後最高の倍率となりました。帰国生の中学受験は、帰国枠を設けている学校と設けていない学校があります。帰国枠のある学校でも入試対応はさまざまで、次の3 つに分かれます。 (1) 一般とは別の入試問題の学校 (2) 一般と同じ入試問題ですが科目を軽減してくれる学校 (3) 一般と同じ問題ですが、合格点を多少配慮してくれる学校。
私立中学では一般生と同等の学力を求めていますので、学校と受験勉強を両立させないといけません。受験問題では、学校の教科書範囲外にあたる難問を出した私立中学が全体の90%。難関私立中学では特に奇問難問が多く、学校の教科書レベルの学習では合格は100%不可能と言えます。当校では、流水算・鶴亀算・方陣算など志望校に合った受験 指導を行い、生徒を励ましながら合格までコーチしています。

《英語が帰国入試に出題される中学校》
慶應湘南藤沢/ 渋谷幕張/ 桐蔭学園/ 同志社国際/ 啓明学園/ 攻玉社/ 頌栄女子学院/ 白百合学園/ 成蹊/ 暁星国際/ 千里国際学園/ 関西学院など
《帰国生入試・編入学受け入れ国立中学校》
お茶ノ水女子大附属中/ 東京学芸大学教育学部附属( 大泉・竹早)/ 横浜国立大学人間科学部附属中( 横浜・鎌倉)/ 千葉大学教育学部附属中/ 埼玉大学教育学部附属中/ 愛知教育大学附属名古屋/ 京都教育大学教育学部附属桃山/ 神戸大学発達科学部附属住吉
帰国生の入試『高校』編
上海に残って現地校に進学する以外の中学3年生は、全員が帰国して高校受験をすることになります。日本国内の15歳人口は急激な少子化の影響を受け、高校入試は全体的に「易化」の傾向にあります。さらに2年前の入試から内申が絶対評価になったことで、私立高校の推薦入試は大きな影響を受けています。レベルのギャップを埋めるために、出願基準を引き上げ、適性検査の導入、1・2年生時の成績提出といった方策がとられています。
これまで上位校では、推薦入試を実践する学校は多くありませんでしたが、青山学院、中央大杉並、共立女子、慶応義塾、慶應志木・市川、 東邦大学東邦などが推薦入試を導入。推薦を実施しない高校は開成などの超難関校や高校募集の少ない中高一貫校の一部のみとなりました。神奈川県内の公立推薦が自己推薦型の「前期選抜」に変わり、その枠も拡大したため、公立前期選抜受験者が流れて私立の応募者減につながりました。帰国子女受け入れ高等学校の数は国立9校、公立165校、私立214校で、合計388校。一般入試は現地校・日本人学校など、どの高校でも受験することができますが、高校入試を受験するための資格は、 (1) 文部科学大臣の指定を受けた海外の日本人学校中学部卒業者及びその年の3月卒業見込みの者 (2) 外国の学校教育におけ る9学年の過程を修了した者( 米国系はGrade 9、英国系はForm3) (3) 国内中学校を卒業した者及びその年の3月卒業見込みの者。②の場合、年度開始月が日本と異なるため、9学年を3月までに修了できない場合があります。このような生徒が受験直前に帰国すると受験資格がなくなってしまうため、一度日本国内の公立中学に編入して卒業しなければなりません( 義務教育過程の途中で帰国した生徒に関しては、学齢相当の学年に編入できます)。高校受験における帰国生への入試対応は、基本的に中学受験と同じく、 (1) 一般とは別の入試問題の学校( 青山学院、成蹊など) (2) 一般と同じ入試問題ですが科目を軽減してくれる学校( 渋谷幕張など) (3) 一般と同じ問題でも合格点を多少配慮してくれる学校( 早稲田高等学院など) の3つに分かれますが、慶應湘南藤沢、学芸大学附属大泉校舎のように帰国生のみ受け入れを行う学校もあります。また、同志社や暁星国際 のように海外で受験会場を設置する学校も増えています。
豊かな人間性と確かな学力を
子供たちにとって大切なのは受験のテクニックだけではなく、理科の実験や作文などを通して本当の力、つまり『人間力』を身につけることです。そのためには、親や教育者が「ほめる、認める、励ます」を実践すること、そして適切な時期に子供たちが無理なく自分本来の能力を発揮できように後押ししてあげる『適期教育』が大切なのです。また今の学校では、挨拶のできない子供、授業と休み時間で気持ちの切り替えができない子供、言いたいことをうまく表現できない子供が増えてきています。こうした子供たちに対して人間教育を行い、常識のある子供を育てることも、民間教育機関である学習塾の重要な役割だと考えています。東進スクールでは、無学年制の到達度別クラスにより、子供たちそれぞれに最適な教育を提供し、抜群の効果を上げています。また演劇クラブやサッカークラブなどの部活動も実施。子供たちが本当の生きる力を身につけられるように、積極的なコミュニケーションを図っています。

【帰国子女を対象としたホームページ】
帰国子女受験は、情報集めが重要な役割を果たします。以下のホームページは帰国子女に関する情報が掲載されており、受験日程をはじめとする日本国内受験情報の確認から、同じ悩みを抱えた帰国子女同士の交流まで、さまざまな用途にご利用いただけるでしょう。

文部科学省 海外子女教育 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/index.htm
財団法人 海外子女教育財団  http://www.joes.or.jp/
海外子女教育ディレクトリー  http://www.gakken.co.jp/shingaku/foreign/
海外子女の会 フレンズホームページ http://www.ne.jp/asahi/friends/kikoku/


提供:東進スクール